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2007.11.05 (Mon)

Ledbetter

American Constitution Societyという学生団体(*1)が開いた"Ledbetter"に関する講演会に出てみた。

"Ledbetter"って何だ?と思いながら覗いたのだが、出てみればすぐに分かった。5月の連邦最高裁判決Ledbetter v. Goodyear Tire & Rubber Co., Inc., 127 S.Ct. 2162 のことだった。
女性の労働者が性別に基づいた業務評価の故に昇給の際に不利に取り扱われていて、20年弱経過してかなり差がついてから、1964年公民権法第7編に基づいて訴えた事件。論点は事件を提起できる期間の起算点で、原告が最終的な差はそれまでの差別の積み重ねなのだから、と主張したのに対して、最高裁の裁定は、いや、差別行為は個々の昇給の判断だし、だとしたらそれぞれ個別に出訴期限は走る、とした。(大雑把なまとめ。)

確かに、出た当時に読んだとき、ちょっとギョっとしたのを思い出した。そりゃ理屈はそうかも知れないけど、一々小さな昇給での差別を見つけ出して訴えるのは無茶じゃないか、と。

で、米国でもやはりそのように了解されているようで、Ledbetter判決を覆すための立法が継続中(Fair Pay Restoration Act, 2007 S. 1843)とのことで、そのための運動をしているNGOがロースクール生に宣伝に来た、という辺りらしい。

まず、こちらの教授がLedbetter判決の概要を説明した後、NGOからの一人が判決の影響と議会の状況について、もう一人が運動のよびかけ、その後で質疑応答、と構成だった。

基本的な論調は、Roberts Courtの保守基調が鮮明になった具体例としてLedbetter判決も位置づけていた。2番目のプレゼンタが、Alitoが最高裁裁判官に承認される際に批判・懸念されていることが現実になった、ムリムリの解釈をして現実には機能しない判断をする、philosophicalには美しいのかも知れないが、という趣旨の発言をしていたのが印象に残った。
自分はAlitoではなくScaliaについてだが、とても大陸法的思考(*2)をする、という印象を持っているので、こちらでも(ネガティブな意味で)同じような感想を持つ人がいるのだな、と思った。

3番目のプレゼンタが、学生には4つのできることがある、とアジっていて:
  1. 地元の議員に法案支持を呼びかけろ、と。特に地元ペンシルバニアの上院議員は共和党のSpecterが法案の共同提案者に加わっているのは重要だ、と。
  2. NGOの宣伝。うちは訴訟もやるがロビイングもやるから、インターンにどうぞ、と。
  3. 番目は何だっけ?忘れた。
  4. それから、「社会問題に関心を持っている市民として」裁判官の任命・承認には関心を持て、と言っていた。それも最高裁裁判官だけでなく下級裁判所裁判官についても。そういう意味でもSpecterは重要なポジションにいるから、とも指摘。
activistというのはよくみかける単語だが、具体的にはこういうことをやっているんだ、へぇ、と思う。
【2009/01/18 追記】
オバマ政権発足を前に、議会は法改正。
House Passes 2 Measures on Job Bias - NYTimes.com
By ROBERT PEAR
Published: January 9, 2009
http://www.nytimes.com/2009/01/10/us/10rights.html?emc=eta1

【More・・・】

*1 本人たちは"non-partisan"と言っていたけど、Federalist Societyのリベラル版ですな。ホームページWikipediaによる解説
*2 概念法学的な意味で。
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テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

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