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2007.12.01 (Sat)

CAFAシンポ

昨日・今日と、2005年クラス・アクション公正法(Class Action Fairness Act of 2005; CAFA(*1))に関するシンポジウムに出る。錚々たる民訴学者を集めたパネリスト。
ペーパーを読みきれなかったので(*2)あきらめて完成バージョンを待って読むことにする(*3)


CAFAは重要立法だとは思っていたが、ここまでの重要性がある(と認識されている)とは思っていなかった。
以下、気がついた点、引っかかった点を箇条書き的に。

・どちらかと言うとCAFAに批判的ないし懐疑的。
・CAFAの立法過程にも批判的。特に党派性の強さを批判。
・でももうできたのだし、ならばそれがどういう風に運用されるべきか、どういうインパクトを持つのか、既にどんな影響が出ているのかを検討しようというのが基本的な論調。

・弁護士は新たな環境に対応しつつある。確かに事件は連邦裁判所に集まるようになっているが、移送の結果と言うより、最初から連邦裁判所に提起するようになった。連邦裁判所の内部でのforum shoppingと巡回区間の差。
・裁判官はCAFAを慎重に運用している。Republican male judgeを除く(*4)
・立法目的である、被告(≒ビッグ・ビジネス)を有利にしているかは微妙。
・でも中長期的にどうなるかは分からない(*5)。弁護士側の対応その他の環境の変化により、意図しない結果は出てくるだろう。


自分的にツボに来た議論が
・手続の持つ実体的含意を前提としつつ、
・national market概念。nationalな法の発展(の可能性)(*6)。Erieドクトリンが廃棄されたのだ、という主張まであった。
・←→連邦制との緊張関係。特に州の地位の低下の可能性。
・他方で、州の利益が別の回路で主張される可能性も。
・そこでのgovernance structure。

自分的にはこれまでクラス・アクションには立ち入らないようにしてきたのだが、CAFAがこんな実体的含意(しかも潜在的にかなりラディカルな)を持っているとは思っていなかったので強い印象を受けた。
ここ数年、右足と左足で別々に乗っかっていてバラバラ感が強くてバランスが取れなかったものを統合するthemeないしmotifを得たような気がする。とは言え問題が大きすぎてこれから5年~10年の課題といったところか。クラス・アクションに立ち入らないでできるかな。
…とりあえずは目の前の仕事を片付けないと。この校正やろ。


日本人LL.M.の方が2人出席していたのでご挨拶。(授業の一環だそうで。)
目の前に座っていた方のラップトップの画面が日本語版ウィンドウズだったのが目に入って声をかけてみたら、院生時代に学会手伝いバイトで一緒になった方だった。世界は狭い。

以前読んだ論文が面白かったS教授に会えたのも良かった。私のツボに来るような所を書いているし、本人もできる人だった。収穫。

【More・・・】

*1 [si: ei ef ei]ではなく[cae' fэ]と読むようだ。
*2 なのでペーパーには書いてあるのかもと思って聞きたいことを喋れなかった…
*3 先送りとも言う。
*4 このthemeで笑いをとっていた。ここら辺りからもこの会議の傾向がわかる。
*5 2008年の選挙結果による変化もね、とも。
*6 international、globalizationといったキーワードも出てきたが、あまり突っ込んで検討されていなかった。
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テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

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2008/03/02(日) 16:15:46 | アメリカ発祥の地でアメリカ法を思考する

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