2017年05月 / 04月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫06月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.12.15 (Sat)

死刑:被害者感情論

死刑関連でもう1つ。少し前だが興味深い一節があったので。
Death Penalty Tests a Church as It Mourns - New York Times
By ALISON LEIGH COWAN
Published: October 28, 2007
http://www.nytimes.com/2007/10/28/nyregion/28cheshire.html?_r=1&th&emc=th&oref=slogin
ポイントの要約:
・死刑制度への反対を強く主張する教会があった。
・この教会の熱心なメンバーである女性とその10代の娘2人が殺害された。
・教会のメンバーはこれに対してどのようにリアクトすべきか意見が分かれている。
・被害者の夫/父親(一応教会には来ている)がどのように考えているかは明らかではない。
・被害者である妻/母親が死刑反対論者であったことは明らか。殺人事件に巻き込まれた場合に死刑を求めない文書に署名していたとの証言もあるが、この文書は見つかっていない。

私の興味を引いたのは、記事が引用する(この事件には関わっていない)ベテラン検察官の次の言葉:
"Our job is to enforce the law no matter who the victim is or what the victim's religious beliefs are... If you started imposing the death penalty based on what the victim's family felt, it would truly become arbitrary and capricious."
被害者が誰であるかやその宗教的信念が何であるかにかかわらず法執行すべきである、遺族がどう感じるかで死刑を科すかどうか判断するとすれば、それは恣意的であてにならないものであろう。

日本では昨今、ともすれば遺族の感情論に最大のウェイトを与えられ易い(*1)が、それこそがarbitoraryでcapriciousな、正当性を欠く法執行となる、という考え方にはハッとさせられた。(*2)

【More・・・】

*1 どちらの方向でも。
*2 但し注意すべきは、この考え方は両様に機能することである。「遺族が重い処罰を望むから重く処罰する」も、「軽い処罰を望むから軽く処罰する」も、共に批判されている。
スポンサーサイト

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

23:05  |  アメリカ法  |  TB(2)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://izw134.blog74.fc2.com/tb.php/60-624636f4

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

send message 蓁鱶 

send message 蓁鱶 
2010/09/24(金) 08:02:59 | send message 蓁鱶 

retribution / revenge

論文を読んでいたらNozickが報復・懲罰retributionと復讐・仕返しrevengeの異同を整理していたのにぶち当たった(*1)(*2)。へぇと思ったのでメモ。 報...
2008/04/30(水) 09:17:14 | アメリカ発祥の地でアメリカ法を思考する

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。