2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2007.12.15 (Sat)

National Constitution Center

今日はNational Constitution Centerに行った。

とだけとりあえず書いておく。
内容としては、こちらで現時点において(*1)標準的な(≒教科書的な)憲法史、憲法制度の解説の展示、という印象。社会科/公民の授業でやるような内容を、博物館まるまる1個作ってやっている、という感じ。
詳しい人が訪れても新しい情報はないかも知れないが――そしてこういう所を訪れる日本人はそれなりに関心と知識を持っている人に偏っているだろうが――、アメリカ人が自らのnational identityをどのように確保しようとしているか、の観察としては面白く観られる。

・常設展の最初に、独立~合衆国憲法成立を中心とした憲法史の導入的なプレゼンがあるのだが、"What makes US Americans? You? And You?"って、俺アメリカ市民じゃないけどなぁ、と思う(汗)

・「アメリカ史に登場する人々」をたくさん集めて簡潔に解説しているインタラクション展示があるのだが、政治的・社会的リーダーのみならず、ジャッキー・ロビンソンとかモハメド・アリとかのcultural herosも含まれる。中には"Mickey Mouse (1928~)"なんてのも。

・最高裁裁判官のローブを着て、幾つかの事件を題材にその仕事を学ぶ、という展示。もちろん着ました(笑)

・奴隷制やJim Crow law、Korematsu、最近ではNixonなど、歴史の負の部分の展示もある。むしろ「無謬であったとは言わないが、問題を乗り越えてきたのが我々の強さだ」というメッセージか。

・対外関係については弱い。

・憲法制定会議の様子を等身大の像で表現した展示があって、自由に入っていける。それぞれ誰であるか示されているが、「この座っている老人は誰だ?」と思ってよく見るとベンジャミン・フランクリンだった。当時81歳。会議でも重鎮的位置付けだったのだなと実感する。
・中絶とか、憲法解釈方法論とか、現在の論争点についても(両論併記で)言及されている。
「我々は時々disagreementもあるけど、だからdebateし続けている。建国の父祖らがそうであるように」というメッセージが強調される。「それこそが我らの強さだ」と。
正当性(正統性?)の淵源をどこに求めるか。

・もちろんこの博物館の存在自体も含め、一連の展示は国家国民の構築のためのプロジェクト(*2)の一環なわけだが;
そしてそうした国家国民を公共的生活に動員しようとしているわけだが;
そこで強調されるのは、そうすることによって「自由freedom」の恵沢を確保することになるから(*3)あなたも参加しましょう、というメッセージ。
つまり、こういうご利益(ごりやく)があるから、公共的生活に参与しなさいよ、と。
これは日本における愛国心(教育)論争とかなり対照的。

【More・・・】

*1 21世紀初頭において、すなわち、マルチカルチャリズムを通過した上で、の意。
*2 人工国家アメリカにおいては国民は国家国民としてしか存在し得ない。これは憲法的なるものの位置付けのまったき違いとなっても現れる。
*3 本当かどうかはとりあえず脇に置いておいて、タテマエとして。
スポンサーサイト

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

23:15  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://izw134.blog74.fc2.com/tb.php/59-cfd05aba

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。