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2010.04.10 (Sat)

Stevens隠居

新学期なのに来週の研究会で急遽報告ということで相変わらず首が回らないのだが、これについてはスルーするわけにはいくまい。
Stevensが連邦最高裁裁判官を退く。
Press Releases - 04/09/10
Associate Justice John Paul Stevens has today sent the attached letter to the White House, notifying President Barack Obama of his retirement from the Supreme Court, effective one day after the Court rises for the summer recess this year. Justice Stevens has served on the Supreme Court for 34 years. He is 89 years old.
http://www.supremecourt.gov/publicinfo/press/viewpressreleases.aspx?FileName=pr_04-09-10.html
Danse Macabre : Breaking News---連邦最高裁スティーヴンズ裁判官引退を発表
http://eastriver.exblog.jp/12454715/
昨年秋にロークラークを一人しか雇わなかった時以来「今開廷期までか」と言われ続けていたわけだが、正式なアナウンスはなかなかなく、今年の秋には議会の中間選挙(*1)があるということもあり、タイミングについては意見が分かれるところだった。
PrawfsBlawg: Specter's Specter
Monday, April 05, 2010
Specter's Specter Posted by Jonathan Siegel on April 5, 2010 at 12:10 PM
http://prawfsblawg.blogs.com/prawfsblawg/2010/04/specters-specter.html
Concurring Opinions ? The Stevens Retirement and the Senate Midterm Loss
The Stevens Retirement and the Senate Midterm Loss
posted by Tuan Samahon
April 5, 2010 at 2:19 pm
http://www.concurringopinions.com/archives/2010/04/the-stevens-retirement-and-the-senate-midterm-loss.html
しかし、昨年のSouterの時と比べてみれば一ヶ月弱早いとも言えるわけで、時間は十分にあるとも考えられる。
むしろ、健康保険法案で議会と大統領が掛かりっきりであった状況からすると、そちらの片の付いたこのタイミングまで待つより他なかったとも言える。

ちなみに、今回のStevensの引退の発表は「今開廷期終了後」とされており、「後任が決まったら」とはなっていない、との指摘もある。つまり、何らかの要因で後任の決定がもつれると、秋からの開廷期が8人の裁判官で開かれることになる(*2

まぁ、オバマ他民主党側もそこら辺は念頭に置いているだろう。
政治状況的には、1月の補選で敗れて上院はfilibusterの可能性があり、健康保険法案でpartisanな空気は強まり、で秋には中間選挙。
となると、共和党の攻撃の攻撃を躱すためにも“無難な”人選で来るのではなかろうか、というのが6:4くらいの私見。
もっとも、政権を執ってからの執行部の対応を民主党左派は不満に思っているとの指摘もありそちらかの突き上げもあるかも知れないが(*3)
結局、中間選挙に向けて、中道寄りのアピールを狙うか、リベラルな有権者を固めるか、という態度決定次第と言うか、逆に言えばそうした態度決定をシグナルするチョイスになるのだろう。


今回の最高裁の顔触れの変動が裁判所の判断自体に及ぼす影響については、以前からの見解をやはり維持する。
宣誓 - アメリカ法観察ノート
現在の連邦最高裁裁判官の内、近い将来(=オバマ政権の継続中)に辞める可能性が高いのは、リベラルなほうから順番に2~3人である。その後継をオバマがリベラルな人物で埋めたとしても、最高裁裁判官のイデオロギーのバランスは変わらない。
むしろ、端的に経験値も最も高く、老獪なStevensが抜けるとすれば、短期的には、リベラル側から見て票数が変わらずに票の“質”が下がることにもなる(*2)。
従って、保守ブロックの裁判官が急に健康を崩すなどの事態が発生しない限り、“順番通り”だとするとオバマ政権下の最高裁人事(仮にあったとして)によって最高裁の判断が大きく変化するということは、短中期的にはあまりないだろう、というのが自分の見立てである。
http://izw134.blog74.fc2.com/blog-entry-338.html
真の "Kennedy's Court"が始まる。
Kennedy's Court? - アメリカ法観察ノート
私はむしろ、Stevens' courtと見る。何故か。
……
主席裁判官が法廷意見に加わらなかった場合、誰が法廷意見を執筆するかを決定するかは多数派の中で最もシ ニアの裁判官であり、この場合それはStevensだということになる。そして彼がこれらの事件でKennedyを指名した。
……
そんなKennedyを、Stevensは指名した。実際Kennedyも、Boumediene判決な ど、ノリノリである。
http://izw134.blog74.fc2.com/blog-entry-223.html
宣誓 - アメリカ法観察ノート
*2 seniorityからするとStevens、Scalia、Kennedy、Souter、Thomas、Ginsburg、Breyer、 Roberts、Alitoの順だから、Stevensが抜け、ScaliaがRobertsと同じ結論に投票すると仮定すると、Robertsが少数意 見に回った場合に法廷意見執筆者を指名する可能性が最も高いのはKennedyである。逆に言えば、Kennedyはその点も見越して自らの投票を判断す ることになろう。

【関連】

No More Souter!? - アメリカ法観察ノート 宣誓 - アメリカ法観察ノート Re: サンスティーンを最高裁に! - アメリカ法観察ノート Kennedy's Court? - アメリカ法観察ノート

【More・・・】

*1 一般に大統領の党は議席を減らすとされる。
*2 しかも、リベラル・ブロック側3票で。
*3 2008年の選挙戦の最中に自分は
Re: サンスティーンを最高裁に! - アメリカ法観察ノート
新政権の最高裁人事、特に最初の空席に関する人事は“穏健な”人物を指名するだろうと予想する。
http://izw134.blog74.fc2.com/blog-entry-288.html (emphasis added)
とも書いているので、強調部の逆の考えからすると今度は“とんがった”人事になる可能性もあるというか、そうなったら面白いよなー、と。今度こそSunstein来ないかなw
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テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

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