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2009.01.22 (Thu)

IJ

公益ローファームInstitute for Justiceのメンバーによる講演に出る。
IJは、リバタリアン的イデオロギーに基づいて“公益”を追求する団体で、ロビイング活動も行っている。プレゼンの中ではトクヴィル的デモクラシーを模範とする、というようなことも言っていた。
しかしそういう話を、経済危機の只中、オバマ民主党政権の発足直後、しかも聴衆は(宣伝の関係上たまたまだとは思うのだが)留学生や短期滞在中の某地方政府関係者といった中国人がほとんど、というところでする、というのは中々にシュールなセッションでもあった。

具体的な活動の例として、営業・職業への規制と、収用(*1)に抗する訴訟・ロビー活動とに触れられていたが、時間の関係上、前者がメイン。
州のポリス・パワーによる営業・職業規制が如何にバカげているか、結果としてマイノリティや経済的に恵まれない層に不利に働いているか、といったことをルイジアナの花屋だとかミネソタのアフリカ風ヘアスタイルの店の規制を例に話していた。
バカげている具合を表すのに、"Ha, ha, ha"とAmerican jokeを本当にlawyerがプレゼンするのを見たのは初めてだよw

という具合に20世紀前半以降のprogressivismに端を発する経済・社会規制を批判していたのだが;
しかし建国の父祖らもトクヴィルもbig businessが大きな顔をするような社会が現出するとは思っていなかったわけで、progressivesの主たるターゲットはそういったbig businessであった。big businessesのvices & evilsやmarket failureに対して、IJはどうすれば対応できると考えているんだ?といった旨を問うたら;
IJはpro-marketではあるがpro-businessではない、より正確には、pro business per seではない、とのこと。で、あらゆる規制をダメだとするものでもないが、IJ的には、ニュー・ディール期以降の政府規制というのは実際には業界団体や大企業と結び付いて、独占的利益(既得権?)を確保しようとしているんだ、という具合に世の中を見ているらしい。
そうだとすると、世の中の規制には
  1. よい意図を以て、よい帰結をもたらす規制
  2. よい意図を以て、悪い帰結をもたらす規制
  3. 悪い意図を以て、悪い帰結をもたらす規制(*2)
があって、1がOKで、3を排除し2を統御しようという話なら、規制プロセスをどう改革するのか、という話なんやん、と思って後で話してみたのだが、
「そういう分析も可能だろうが、憲法的なconstraintの問題がある」という反応だった。
いや、本当にそれが憲法上の権利や統治権能に含まれるのか自体が争われていて論点なんだし、それでは答になっていないのではないかと。まぁ自分自身、憲法上の(各論的)論点を政策判断として考えてしまうクセがあることは認めるのだが(*3)
アメリカ人(法律家)の使う"constitution(al)"という語の語感は一筋縄ではいかない。

【More・・・】

*1 ひょっとしてKelo v. City of New London判決(545 U.S. 469, 125 S. Ct. 2655 (2005))に関係しているかと思ったら、案の定、原告側に立っていたとのこと。
*2 あとロジカルには
  1. 悪い意図を以て、よい帰結をもたらす規制
も考えられるが、実際にはあまりありそうにない。
*3 もちろん憲法上の論点の“堅さ”が通常の政策過程におけるそれとは異なる、という点は考慮に入れた上で。
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テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

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