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2008.08.20 (Wed)

グルジア:ロシア = キューバ:アメリカ?

『コーカサス国際関係の十字路』
  • 『コーカサス国際関係の十字路』
  • 廣瀬陽子(著)
  • 集英社新書、2008年
  • ISBN=9784087204520
廣瀬さん、売れっ子だな。タイミングがタイミングだもんな。
日本でこの地域をきちんと分かっている人自体、数えるほどだろうしな。

本自体は未見なのだけれども
コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A) (集英社新書 452A) - MagiBlog! ver.5.0
「ロシアの陰がどこにでもちらつく、というかどこにでも出しゃばるというか、当たり前のようにコーカサスの紛争には顔を出す…。これは何もプーチン政権以降の話ではなく、エリツィン政権の頃からの話であるし、さらに言えばソ連時代やさらに昔の帝政ロシアからこの辺は、ロシアの裏庭であり続け、これからもそのようにモスクワが考えているのは明らかである。」
http://d.hatena.ne.jp/delunnehr/20080815/1218794786
この指摘は興味深かった。
というのも、「裏庭感」という形で事態を把握すると、状況はロシアの専売特許ではない。

(自分的にはまずアメリカを連想するわけだが、)アメリカのモンロー主義は、単なる外交的孤立主義ではない。
間違いなくワシントンにとって中南米・カリブ海は「裏庭」なのであって、実際、孤立主義外交であったとされる19世紀以来、軍事力の行使を含め継続的に介入している。
そうだとすればロシアにとってのグルジアというのも、「裏庭に気にくわない政権が存在する」という意味では、アメリカにとってのチリ・アジェンデ政権やカストロ・キューバ、最近ではベネズエラ・チャベス政権に比定されることになる。

もっとも「裏庭感」の例をさらに他に探すことも可能なはずで、例えば日本は早い段階で中国の勢力下から脱したが、ベトナムや韓国はもっと遅かったわけだし、現在で言えばチベットやウイグルがそれに当たるのだろう。

もっとも、「裏庭感」の根拠はそれぞれ異なるかも知れないが。例えばアメリカのモンロー主義的「西半球の自律性」観念は、多分に理念的なものだった(*1)
404 Blog Not Found:旧ソ連の今を知る - 書評 - 廣瀬陽子の二冊
「もちろん、これはロシアの専売特許じゃない。中国にだってあるし、多かれ少なかれどの国にもある「その土地はオレのもの」主義だが、ロシアと中国のそれはひときわ大きい。」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51093390.html

自分は外交もIRもさっぱりなので、地政学の専門家の奥山真司氏のブログは勉強になるのだが、
地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争とロシアの立場
「…一番大事な「恐怖」という要素…
ロシアは冷戦時代よりも厳しい「封じ込め」に合っていると感じ始めている…」
http://geopoli.exblog.jp/9314833/
この指摘は、引かれている地図と併せてロシアの受け止め方を簡潔に指摘している。
やはりこれをアメリカ史に連想させると、キューバ危機に似た感覚になるのであろうか。こちらのエントリのコメント欄では「まだ」なっていない、と評価されているが。

『強権と不安の超大国・ロシア』
  • 『強権と不安の超大国・ロシア--旧ソ連諸国から見た「光と影」』
  • 廣瀬陽子(著)
  • 光文社新書、2008年
  • ISBN=9784334034399

【関連?】

Versions of Democracy - アメリカ発祥の地でアメリカ法を思考する

【More・・・】

*1 もっとも、大西洋という地理的離隔がこの観念の基盤でもあるが。
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テーマ : 国際情勢(非極東) - ジャンル : 政治・経済

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