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2008.02.09 (Sat)

死刑:電気椅子

Electrocution Is Banned in Last State to Rely on It - New York Times
By ADAM LIPTAK
Published: February 9, 2008
http://www.nytimes.com/2008/02/09/us/09penalty.html?_r=1&th&emc=th&oref=slogin
Court: Nebraska Electric Chair Not Legal - washingtonpost.com
By NATE JENKINS
The Associated Press
Saturday, February 9, 2008
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/09/AR2008020900665.html?wpisrc=newsletter
ネブラスカ州最高裁が、電気椅子による死刑執行を、「残虐で異常な刑罰」として州憲法違反と判断。
現在、ネブラスカは電気椅子を採用する唯一の州ではないが、ネブラスカでは電気椅子しか採用されていない。(他の州では他の執行手段が選択できる。)本件は死刑制度それ自体の合憲性は争われておらず、本件死刑判決も有効だとされているが、他の執行手段がない故に事実上、ネブラスカでは死刑を執行できなくなった。

一昔前のアメリカ映画で、死刑執行シーンとなると電気椅子だったわけだが、それも歴史上の描写になりつつあるのかも知れない。

判決文はこちら:
State v. Mata, 275 Neb. 1, _N.E.2d_ (Neb. Feb. 8, 2008) (No. S-05-1268)
available at http://www.supremecourt.ne.gov/opinions/2008/february/feb8/s05-1268.pdf
流石に判決文全文は読んでないが、外電報道の内容を判決文該当箇所で裏取るだけでも、日本語報道は間違いだらけだと分かる。
朝日は情報量少ないが致命的な間違いはない。
NIKKEI NET(日経ネット):社会ニュース?内外の事件・事故や社会問題から話題のニュースまで
「電気いすの死刑「残虐で違憲」・米ネブラスカ州最高裁
 【ニューヨーク=中前博之】…憲法が禁じる「残虐で異常な刑罰」にあたるとして違憲判決を下した。…同判決を受け、薬物注入など別の方法への切り替えを迫られる。
 …残虐な刑罰を禁じた合衆国憲法修正第8条に違反するとした。」
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080209AT1G0900Q09022008.html
死刑執行:「電気椅子は残酷」と違憲判断 米ネブラスカ州 - 毎日jp(毎日新聞)
「【ワシントン和田浩明】米中西部ネブラスカ州の最高裁は…米憲法が禁ずる「残酷で異常な処罰」にあたるとの判決を下した。州当局が別の方式を導入するまで、実質的に死刑執行が凍結される。…
 …米国や同州の憲法の規定に違反するとの判断を下した。」
http://mainichi.jp/select/world/america/news/20080209k0000e030039000c.html
日経は明らかに誤り。毎日はごまかし気味に書いているけれども(「米憲法」って何?)やはり間違い。
本件は明示的にネブラスカ州憲法に依拠して判断されている(判決文33頁)。連邦憲法修正8条とネブラスカ州憲法の該当条文とは同一の文言が使われているが、法規範としては全く別個。連邦憲法に依拠した判断ではないことも明示的に判示されている。
ついでに言えば憲法判断の性質上、連邦憲法に依拠して連邦裁判所でこの判断が覆ることもない。
時事ドットコム:指定記事
「【ワシントン9日時事】米中西部ネブラスカ州最高裁は…州議会に対し、別の執行手段を規定するよう命じた。」
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%cd%a5%d6%a5%e9%a5%b9%a5%ab&k=200802/2008020900211
命じていません。事実上、新たな体制を整備しなければ執行できないということはあるが、「別の執行手段を定めよ」との命令を発したわけではない。外電によれば、州議会で死刑廃止法案が検討されたこともあるようで、他の執行方法を定める法案が素直に通るとは考えられないとのこと。

読売が、そもそも報じていない、というのも興味深い(笑)
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テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

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