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2008.06.05 (Thu)

日本人の範囲・枕

出身は普通の高校…のはずだが、個性的な教師が独自の授業を展開する学校で、その中でも独自性が強かったものに社会科の中の「倫理」がある。
履修したことがある人は分かるだろうが、この「倫理」という科目、中身は要するに思想史である。
そして我々の履修した「倫理」は、教科書なんか脇へ追いやって、その先生が独自の授業をしていた。1学期は西洋思想から、ソクラテス、プラトン、アリストテレスを中心に古代ギリシア思想と、キリスト教思想・神学(*1)。2学期は東洋思想だということで、儒学と老荘を中心に古代中国哲学と、仏教哲学。
社会科が公民と地歴に分かれる前で、基本的に「倫理」は大学受験に関係ないと思われていた(*2)からそんな授業も全くOKだった。今ではセンター試験の選択肢を増やすために重要性が高まっているはずだから、生徒側の突き上げでそんなわけにもいかないだろう。学生の側も受験に関係ない授業をわざわざ選択するくらいだから、その授業を受けているクラスは変わったヤツや面白いヤツが多かった。自分が前者に属するのは言うまでもない。

さて、3学期はどうするかということで、日本人の思想をやるんだ、と。
その前提として「日本人」とは誰だ、ということが問題になるが、さしあたって「日本語を母語とする者を日本人と想定する」ということで、議論を進めた。
実際には、福沢諭吉を読んだ。詳しい内容はもはや覚えていないが、今から思えばたぶん丸山の読み方を下敷きにしていたのではないかと思う。


この、日本語を母語とする者を日本人として把握する、という考え方は、非常に説得的であり、印象に残った。
簡にして要を得ている。
なおかつ、「日本人」を考えるに当たって国家を前提とする必要もない。
包摂の基準として過剰なものを要求せず=外延が狭くなり過ぎず、にもかかわらず一定の共通の基盤も提供している。

無論この基準は、近代的国家・国籍の成立する以前も含めた「日本」をも同定するメルクマールとして立てられている。
また、「国語」の概念自体、近代になって構築されたものであり、そう単純ではない。
現代の世界には複数の言語が使われている社会/国家も少なくないことも了解している。
従ってその取扱には慎重さを要するが、それでもなお、この「日本語を母語とする者」という基準は、rule of thumbとして、自分が「日本」を考える際の思考の出発点としているし、また社会現象の理解に当たって「言語」の問題系を気にする背景にもなっている。
404 Blog Not Found:News - 婚姻要件の国籍法規定は違憲
「まだどこの国でも導入されていない「被教育主義」を採用すらして欲しいと思う。例えば義務教育を一定以上受けた児童は、成人時に国籍取得の権利を与えるなど。私は3年でいいと思う。15歳までなら、これだけあれば日本語を一生忘れないほど身につけることが出来るし、上記のようなケースにも対処できる。」
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51061043.html

【関連】

日本人の範囲 - アメリカ発祥の地でアメリカ法を思考する

【More・・・】

*1 宗教改革くらいまでは行ったかな。
*2 でも自分はセンター試験の当日に問題を見て急遽「倫理・政経」に切り替えて受けた(笑)
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