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2008.02.16 (Sat)

第8修正シンポ

第8修正〈残酷で異常な刑罰の禁止〉に関するシンポに出る。
理論系の学者のみならず、実際にそのような訴訟を追行している人物(大学・大学外双方、大学外も政府・非政府双方)による実際の事件の状況の報告というのもあって、両者の架橋という趣向らしい。
非死刑の量刑(≒拘禁刑の刑期)、死刑、刑務所の環境に関する3セッション=パネルが中心。

全体として、やはりこの種のトピックを自らのテーマとしている人は熱いな、との印象を持つ。

印象に残った話題・主張:
・刑事の領域(事件/訴訟)は貧困の問題と密接に絡んでいる。
・刑事の領域は人種の問題と密接に絡んでいる。
「公民権運動が改革しなかった唯一の領域が刑事司法だ。」
「交通違反やある種のドラッグがそうであるように、白人の違反者の多い行為に対しては刑が軽くなる方向で法改正され、非犯罪化されることもある。別の種類のドラッグのように、違反者が黒人に偏る行為に対しては刑が重くなる方向で法改正される。」

・受刑者数300万(!) 人口の1%越えてるじゃん、と思った。(*1)

・アメリカの刑事事件の大部分は答弁取引(plea bargaining)で処理されている。
(一部のhigh-profile事件はともかく、)日常事件における弁護人の質はかなり悪い可能性がある。(→ineffective assistance claim)

・死刑事件は刑事犯のほんの一部だが、マスコミ等の注目も集まるから、刑事司法全体の改革の突破口とはなる。
・被拘禁者が異議を申し立てる場合、〈無実〉に焦点を当てると(マスコミ対策も含めて)効果的であるが、やはり有罪という被拘禁者が異議を申し立てる(死刑は重すぎる、刑務所の条件が悪いetc.)のがうまくいき難くなるアイロニーがある。

・超大部屋だが、超大人数が詰め込まれていて見通しも効かない、そこを通るだけでいつレイプされるか分からない(!)拘禁施設。
・その一方で、たった一人で外界との連絡も立たれる重拘禁(supermax)施設で、精神を病む可能性。


それぞれ別のパネルで話されていたので話題にならなかったが、組み合わせるとダークな論点の存在に気付いてしまった。
・拘禁施設での医療の提供が不十分だとの、拘禁環境をめぐる訴訟。(結構多い。)
・他方で、死刑の代替としての、あるいは死刑に加えての、仮釈放なき(真の)終身刑の存在。
仮釈放なき終身刑=死ぬまで刑務所ということだが、そのような受刑者に対して与えられる(べき)医療とはどのようなものであろうか。医療サービスを与えるとは刑期を引き伸ばすことであり、与えないとは病苦を放置することを意味する。
河北新報ニュース 服役中の自死権認めず 仙台地裁、受刑者の請求棄却 http://www.kahoku.co.jp/news/2008/02/20080216t13026.htm

【More・・・】

*1 正確な統計はこちらへどうぞ。
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