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2008.10.30 (Thu)

保守からの銃規制違憲判決批判

昨2007-08開廷期の目玉判決、D.C. v. Hellerについて、判決の前も後も、
見えない自由がほしくて 銃を - アメリカ法観察ノート
「仮に今度最高裁が憲法上の権利としての銃保持をrecognizeするとすれば、保守派版のRoe v. Wade判決みたいな位置づけになるのだろう。」
http://izw134.blog74.fc2.com/blog-entry-80.html
D.C.の銃規制は違憲 - アメリカ法観察ノート
「…この予測は維持する。」
http://izw134.blog74.fc2.com/blog-entry-219.html
と書いた。

早速、保守の側から「Heller判決=Roe判決」とする発言が出てきた。
但し、予測とは違ったあり方で(汗)
Ruling on Guns Elicits Rebuke From the Right - NYTimes.com
By ADAM LIPTAK
Published: October 20, 2008
"Four months after the Supreme Court ruled that the Second Amendment protects an individual right to possess guns, its decision is under assault ― from the right.
Two prominent federal appeals court judges say that Justice Antonin Scalia’s majority opinion in the case, District of Columbia v. Heller, is illegitimate, activist, poorly reasoned and fueled by politics rather than principle...
... They said the gun ruling was a right-wing version of Roe v. Wade ..."
http://www.nytimes.com/2008/10/21/washington/21guns.html?_r=1&ei=5070&emc=eta1&oref=slogin
当ブログ・エントリでの「Heller判決=Roe判決」説というのは、「憲法上の根拠は不安定だと攻撃されるかも知れないが、守ろうとするだろう」という点に共通性を見出そうとするものだったが、ここで報告されている批判は違った。
「Roeと同様に、憲法上不安定な権利をアルと言ってしまった。何てactivistな判決だ」と。

ここで登場しているPosnerもWilkinsonも有名人。Posnerは言うに及ばず(*1)。WilkinsonはRehnquist/O'Connorの後任として取り沙汰された、保守派の信任の厚い人物でもある。

そうした彼らがHeller判決を"activist"な判決として批判するということは、「保守」とは何かという問いの試金石でもあろう。
憲法解釈方法についての、法理論的、もっと言えば政治構想的な側面を強調するのか、
あるいは、アウトプットの社会状態を重視する、social conservativeな立場を強調するのか。

【オマケ】

Appeals Courts Pushed to Right by Bush Choices - NYTimes.com
By CHARLIE SAVAGE
Published: October 28, 2008
http://www.nytimes.com/2008/10/29/us/29judges.html?ei=5070&emc=eta1
最高裁だけではなく、控訴裁判所裁判官人事も大切ですよ、と。

【関連】

Re: サンスティーンを最高裁に! - アメリカ法観察ノート
D.C.の銃規制は違憲 - アメリカ法観察ノート
米国型違憲審査制についての覚え書き - アメリカ法観察ノート
ヴォランティアの成立し得る空間 - アメリカ法観察ノート
Get Your Gun - アメリカ法観察ノート
見えない自由がほしくて 銃を - アメリカ法観察ノート
Roberts Courtの保守傾向 - アメリカ法観察ノート
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テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

00:08  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.28 (Tue)

Re: サンスティーンを最高裁に!

こういう話は選挙結果が出る前しか書けない、ということで。

当選したら新大統領が指名するであろう最高裁裁判官の候補を云々したUSA Todayの記事を、macska氏が紹介している。
For divided high court, two potential legacies - USATODAY.com
By Joan Biskupic, USA TODAY
http://www.usatoday.com/news/politics/election2008/2008-10-23-candidates-courts_N.htm
サンスティーンを最高裁に! - *minx* [macska dot org in exile]
「注目は、オバマが当選した場合の最有力候補の一人に、キャス・サンスティーンが挙げられていること。
近年、最高裁判事には裁判官としての経験が長い人が指名されることが多いのだけれど、ただの学者でなく「世界一多くの論文に引用されている法学者」として知られるサンスティーンであれば文句の付けようがない…」
http://d.hatena.ne.jp/macska/20081024/p2
確かにSunstein(*1)はビッグネームだし、憲法分野に限らず行政法・環境法・サイバー法etc.守備範囲も広いし、行動経済学の参照など方法論的にも懐が深いのは魅力的だし、裁判官(=権力者)になったら何を言うかというのも面白いし興味がある。案外プロ・ビジネスな面があるのもそちら方面から受け容れられるだろう。というか、シカゴつながりだし、自分的にもまず思い付く名前ではある(笑)

しかし、というかだからこそ、ないんじゃないか、というのが自分の観測。
何故ならば、多くの著作がある有名人を候補にするということは、反対する側から見れば攻撃する手掛かりが多いということでもある。そしてそれを見越せば、もし新政権が新裁判官人事を“すんなりと”通したいのであれば、そのような抵抗の可能性の高い候補は避ける、ということになる。
そうすると新政権は人事を“すんなりと”通したいか、あるいは正面突破を狙うのか、という問いになるのだが、これは議会の選挙結果、特に上院で60議席を確保するかという点に依存することになる(*2)
しかし、議会で十分な議席を獲得するということは、中道~従来の反対党支持者・選挙区を取り込むことに成功した議員を内に抱え込む、ということでもある。そうすると、“とんがった”人事は自党からの反対(までは行かなくとも抵抗)を誘発する可能性がある。

以上のような観点から、新政権の最高裁人事、特に最初の空席に関する人事は“穏健な”人物を指名するだろうと予想する。
さらに踏み込むと、前述の「攻撃の材料を与えない」という観点からも、最右翼の候補は「現時点で名前の挙がっていない人物」、というのが自分的予想である。

実際、これはGeorge W. Bush政権で採られたアプローチでもあった。
O'Connorの退任がアナウンスさらた後、Bush政権はほとんど下馬評に挙がらなかったRobertsを指名した。Rehnquistの突然の死去に伴う主席裁判官候補への横滑りはBush政権にとって事実上唯一の選択肢であっただろう(*3)
Alitoは早い段階から名前の挙がっていた人物だが、彼も元々の候補ではない。元々、政権が指名したのはMiersで(*4)、彼女も名前の取り沙汰されていた人物ではない。逆に言えば、Alitoのような既に書いたもののたくさんある(*5)候補を出さなければならなかったのは、政権としては“最後の手段”だったともいえる(*6)

Sunsteinに戻れば
「今年の春にリチャード・セイラーとの共著で出した『Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness』は、サンスティーン自身がオバマのアドバイザーであることとも関連して、来るべきオバマ政権における政策のブループリントだと言う人もいる。」
だとすれば、裁判官ではない形で政権に入るand/or関与するのではなかろうか。


他に自分がコメントできそうな名前というとHarold Hongju Kohか。
ただ、彼は本業国際法で、(米国内であまりウケの良くない)内国憲法裁判において外国法・国際法を参照することの旗振り役もしていて攻撃材料だらけ。
もっとも、そういう人物を最高裁に据えることに成功すれば「アメリカは政権が変わって司法の面でも国際協調主義に舵を切ったのだな」というメッセージを明確に伝わるだろうが、、、
やっぱないだろう。


新政権の人事の結果として最高裁がどうなるかについては、以前書いたobservationを変更する必要はない、と考えている。

【関連】

Kennedy's Court? - アメリカ法観察ノート
連邦最高裁2007-08年度開廷期の中間評価 - アメリカ法観察ノート
Roberts Courtの保守傾向 - アメリカ法観察ノート
Tribe v. Olson - アメリカ法観察ノート

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19:48  |  アメリカ法  |  TB(1)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.26 (Sun)

ave;new Q

一仕事終わったところで、ミュージカル「Avenue Q」がやって来ているのに気が付いた。一週間だけだけど。
というか宣伝自体は以前から見掛けていた。8月にNYCでミュージカルを観た時に「RENT」とどちらにしようかと一瞬思ったので覚えていたんだよね。一息ついたところで改めて広告が目に飛び込んできた。
チケットもネットであっさり入手できた。8月に「RENT」のほうにしておいて正解。


劇場は大きくて立派で新しかった。10年前にはあったかしらん…なかったか、2004年オープン。
席に着いてみると舞台が結構遠くて「小さっ」という感じだった。オペラハウスのように縦に高い構成の劇場の、上の方の席。


パペットが使われているのは知っていたが、どういう位置付けなのか分かっていなくて(*1)冒頭は一瞬戸惑った。パペットを観るべきなのか役者を観るべきなのか。実際、パペットなしの役もあるが、途中で役者がパペットを入れ替えるのを見て、パペット=キャラと了解。パペットに注目すると意外と役者の動きが自然に舞台の一部に見えてくるのが不思議だ。人形浄瑠璃なんかも同じような感覚なのだろうか(*2)
パペットがメインで一人の役者が複数のキャラクターを担当することも多いから、カーテン・コールに出てきた役者が6名と少なかったのが半ば納得半ば驚き。

基本的なプロットは「大都市のあるneighborhoodに集まった若者が悲喜こもごもの経験をする」というものだから、全体的に「『RENT』に似ている」という印象を持った。シリアスに味付けをすると「RENT」に、コミカルに味付けをすると「Avenue Q」になる、という感じ。

日本人(日系人?)女性キャラのChristmas Eveというキャラ(*3)が出てくるが、描写がorientalisticなのが些か気になる。以前、「Miss Saigon」を観たときにも同様の感想を持ったのだが。
しかし、例えば日本製のアニメやゲームに出てくる「アメリカ人女性キャラ」と言えばブロンド巨乳チアガールで、「中国人女性キャラ」と言えばチャイナドレスを着ている、などというステレオタイプだと考えるとどっちもどっちと苦笑するより他ないかも知れない。"Everyone's a Little Bit Racist."

【関連】

日帰りNYC - アメリカ法観察ノート
Les Misérables - アメリカ法観察ノート
23:37  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.25 (Sat)

10月の仕事

10月後半の懸案の作業が完了。
去年は論文書きながらやってたんだよな、よくできたなぁ…
サンフランシスコ出張関連エントリ等に写真を追加しました。
ようやっと - アメリカ法観察ノート
アメリカ比較法学会年次総会 - アメリカ法観察ノート
移動日 - アメリカ法観察ノート
00:45  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.18 (Sat)

空を飛ぶ欲望

とある評論サイトで紹介されていた小説、先月一時帰国した際に入手して、送ってもらう荷物の中に入れてあった。
当の荷物が届き、飯を食べに出るお供に持ち出し、食べ終わったところで半分くらい読んでいたのだがコーヒーを飲む口実で読み続け…結局一気読みしてしまった! 火急の仕事があるというのにorz
『とある飛空士への追憶』
一応、ネタバレ回避のため改頁。

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00:21  |  未分類  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.14 (Tue)

コネチカットの場合

Gay Marriage Is Ruled Legal in Connecticut - NYTimes.com
By ROBERT D. McFADDEN
Published: October 10, 2008
"A sharply divided Connecticut Supreme Court struck down the state’s civil union law on Friday and ruled that same-sex couples have a constitutional right to marry. Connecticut thus joins Massachusetts and California as the only states to have legalized gay marriages."
http://www.nytimes.com/2008/10/11/nyregion/11marriage.html?_r=1&ei=5070&emc=eta1&oref=slogin
マサチューセッツ、カリフォルニアに引き続き、コネチカットの最高裁が同性婚を要求する(婚姻を異性間に限定することを州憲法上違憲とする)判断を下す。
判決文本体はLexisには未だ上がっていないようだが…同裁判所のサイトによるとコレ:
Kerrigan v. Commissioner of Public Health, (Conn. Oct. 10, 2008) (No. SC17716)
available at
http://www.jud.state.ct.us/external/supapp/Cases/AROcr/CR289/289CR152.pdf
Borden, J., dissenting
Vertefeuille, J., dissenting
Zarella, J., dissenting
中身は差し当たり読んでいないのでこの分野を追いかけている方にお任せするが;
一点のみ指摘すれば、記事にもあるよう、コネチカットは婚姻と同様の法的効果をもたらすcivil union法を有していたことである。これがアウトになった。詳細なロジックはきちんと読んでみないと分からないが、この点が新しい。
ただ、
Gay Marriage Is Ruled Legal in Connecticut - NYTimes.com
"The ruling was groundbreaking in various respects. In addition to establishing Connecticut as the third state to sanction same-sex marriage, it was the first state high court ruling to hold that civil union statutes specifically violated the equal protection clause of a state constitution."
というのはちょっと不正確な気が。
マサチューセッツ最高裁は、婚姻を異性間に限定する法を違憲とした(*1)後、「civil unionならどうよ」という州議会からの諮問に対し、「やっぱダメ」と回答している(*2)
従って、civil unionがアウトになったのは今回が初めて、とは言い難いのだが、"specifically"という語にその気持ちを込めたということだろうか。

選挙戦の真っ最中にこういうcontroversialな判決を出すかね(汗) が、実際には経済危機に隠れてほとんど話題になっていない気が。


ところでカリフォルニアのほうは、判決の執行停止こそ認められなかったものの、最高裁の違憲判決を覆す憲法修正の州民投票が来月の選挙と一緒に予定されている。
可決されれば同性婚が認められなくなってしまうから、ということで駆け込みで婚姻をする同性カップルが(州民以外も含め)いる模様。
Gay Couples Rush to the Altar in California Ahead of November Vote - NYTimes.com
By JESSE McKINLEY
Published: October 7, 2008
http://www.nytimes.com/2008/10/08/us/08gay.html?ei=5070&emc=eta1

【関連】

Summmer of Love - アメリカ法観察ノート
団結 時に衝突 あとくされないように とりあえず円満 - アメリカ法観察ノート
カリフォルニア同性婚禁止違憲判決 - アメリカ法観察ノート

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00:53  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.14 (Tue)

ランディング

ブログ更新が滞っていた1ヶ月半の内に、アメリカ経済(*1)は凄まじいハードランディングですなぁ。というかランディングですらなかったりして(ォィ)
初夏まではオリンピック後の中国経済がソフトランディングできるかという話だったのに。

自分は天の邪鬼なので、もう少し待ったタイミングで(長期保有目的で)株を仕込む所かな、などと思っていたら、週明けの市場は反発してやんの(笑)

テーマ : 政治・経済・時事問題 - ジャンル : 政治・経済

00:09  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.11 (Sat)

ようやっと

ようやっと部屋に家具も入り、大学でも座席を確保した。
ぼちぼち通常モードに復帰したいところ。
家具が入る前の部屋の様子
入口 リビング
入口を入ったところ。 リビング
キッチン ベッドルーム
リビング逆側=キッチン
右手奥はバスルーム
ベッドルームはこんな感じ

とりあえず編集さんの慈悲で数日頂いた校正をやる。明日朝もう1回見て出すことにする。
すぐに次のをやらないとならないのだが、昨日辺りからどうも頭が重いのは、「通常モードに復帰できる」と気が弛んで風邪を引きかけているのか?それは拙い。
【2008/10/25】写真追加
20:09  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.05 (Sun)

移動日(戻り)

ASCL年次総会の今日の日程は飛行機の便の関係でかっとばし(*1)、土曜日には帰路に就く。
より早いやつだと朝6時台初とか空港に泊まらないと無茶な便だったので、もっと健康で文化的な12:20pmSFO初の便。

しかしこれがビミョーな時刻。
できればPalace of Legion of Honorにも行きたかったのだが、ちょっと離れた場所(*2)にあって、時間的にギリギリのようだったので諦める。
アジア美術館は場所的には宿のすぐそば(*3)なのだが、やはり30分くらいしか観られないようだったのでやめることにする。
SFMoMAが木曜日(=2日)は20:45までやっていたのだから、到着直後にいずれかに寄ってからSFMoMAに行くというのが正解だったかも。というか下調べしないで行き当たりばったりだからこうなるのだな。
まぁまたサンフランシスコに来る口実ができたと思うことにする。

というわけで午前中は中途半端に時間が空いたので街に出て写真を少し撮っただけ(*4)で早めに空港に移動することにする。
ところが乗ったBARTが途中で「何か分からんがここで運行を止めるから全員降りろ」と。車掌が"I'm not sure."とか言うなよw
というわけで結局空港にはタイトな時間で辿り着く。
ところが今度は飛行機のほうが遅れていた。運がいいのか悪いのか。

しかもその空路の乱気流ぶりはかなりのもので、あちこちで飲み物がこぼれていて、隣のおじいさんと目を見合わせて肩をすくめていた。

乗り継ぎ便には間に合い、マディソンに到着したのはほぼ予定通り。
しかしその時間帯でもバスが終わっているというのは参った。タクシーを呼ばなきゃいけないかと携帯に手を伸ばしたところで流しているタクシーを発見…したら、その先にちゃんとタクシー乗り場があった。小さいけど。

そうこうしてアパートに帰り着く…未だ家具ないけど。
結局丸一日移動にかかった。やはりアメリカは広い、大陸国家なのだと思う。札幌=台北のほうが近いかしらん。

でグッタリして、床に寝ていたのに起きたら午後3時だった。この週末はほとんど何もできず。
22:41  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.03 (Fri)

アメリカ比較法学会年次総会

アメリカ比較法学会American Society of Comparative Law; ASCL年次総会がU.C. Hastingsであったからだ。


というか、U.C. Hastingsってサンフランシスコにあったんね。今回初めて知ったよ(汗)
同じU.C.システムのバークレーがすぐ近くにあるのに。というか、U.C.S.F.なんてのもあるんだけど。もっと言えばUniv. of San Fransiscoというのもあるな。スタンフォードもすぐ近くだし、結構な大学の密集地域だな。
サンフランシスコの通り SF・Civic Centerの出店
宿からU.C. Hastingsに行く途中にCivic Centerがあって週末なので出店が出ていた。
シモン・ボリーバルの像 U.C. Hastings
Civic Centerにはシモン・ボリーバルの像があった U.C. Hastings
【2008/10/25】写真追加

アメリカからの世界の見え方

"The West and the Rest"とタイトルだけでまぁ何かcontroversialなわけだがw "the Rest"ってどこよ、とどちらに入るか分からないニホンジンは思うわけです。明らかに"the West"ではないわけだが、"the Rest"と一括りにされるのも違う気が。

しかし"the West"も一括りにはできんだろ、という話も出てきた。
"the Rest"から見ても、"West"の中の差は見えてるよ、と。


他方、"the Rest"との関係で、そうした地域を研究しているアメリカ人研究者、そうした地域からやって来て比較研究をしている外国人研究者がパネルに上がっていた(*1)わけだが;
研究対象はざっと数えただけで、旧ソ連(ウクライナ)、エジプト・パレスチナ・イラク・イスラム法、南米、アフリカ(ニジェール)、中国に日本と、多岐に亘る。

日本は比較法研究が盛んだとされているけれども、実際の所はシステマティックに研究されているのは伝統的には仏・独・英米(*2)(*3)、あと最近になって東アジアとEUというくらいで、実は研究対象が偏っている。一応は、法継受の経緯、あるいは文化的もしくは西洋列強との距離感の共通性といった辺りで説明できるが。
目の前に山が(いくつか)あって、その山はよく見えるが、その先の見通しがつきにくい、というイメージ(山の裏側も見ていない)(*4)。よく言えば構造化だが、悪く言えばバイアス。

アメリカは良くも悪くも比較法研究は(学界のメインストリームでは)ようやっと「ちゃんとやんないとまずいよね」という雰囲気であるが;
〈外部〉を見ようとする場合(*5)、フラットに見える。(国際ニュースのカバレッジなどを見ていても、)山の頂上に立って、ぐるりを見渡す感覚がある。ヨーロッパについては若干手厚い(*6)印象があるが、それ以外は並列的な感じ。
よく言えば平等に見る、悪く言えば見方が定まらない。→何とか見方を定めようとして、〈悪の枢軸〉とか言う話になってしまう。(→「〈外部〉を見たって何だか分からないじゃないか」と孤立主義の伝統へ戻る。!?)

(法の)「進化」

話が逸れたがASCL年次総会での話題に戻ると、経済発展と法の“進化”について、一元論的/集束論的な見方に異論が出されていたし、そのこと自体は(会場では)共有されていたように思う。
「(会場では)」という留保がポイントで、アメリカで比較法、特にヨーロッパ以外を見ている人というのは、現在の大御所は60年代の"Law and Development"運動(に挫折した)人が中心だし、それより若い世代もその影響下でキャリアをスタートしている。シンポの構成自体もリベラルというか左派寄りだったし(*7)
そういう空気の中では「経済・社会が発展していけば法も収斂するよ」論に警戒感が出てくるのももっとも。

しかし、これは「進化」概念をかなり特殊に--文系ではよくある使い方ではあるが--解釈しているのではないか。「進化」といったときに、ダーウィニズム的ダイナミズム--特に適者生存の側面--を想定し、特に共進化の概念も参照すると、「進化」の結果として、複数の「法」が環境適応的なものとして残っていく一方、やはり廃れていく法もあるであろう。「多様性」は現存する/した法(*8)全てが生き残ることは要請する必要はないし、収斂の裏でもない。「進化」と「多様性」とは両立し得る。


他にも、「比較法の一番の効用は答えを求めることよりも(アタリマエだと思っていることに対する)問いを提供することじゃね」とか、「“誰”が比較法をやるのか(*9)」とかいうことも思い浮かんだのだが、省略。

【関連】

AALS年次総会・その2・米国ロースクールの国際化 - アメリカ法観察ノート
War on Terror? - アメリカ法観察ノート

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

22:15  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.02 (Thu)

移動日

突然だがサンフランシスコへやって来た。
まぁアパートに未だ家具はないし。


安かったので普段は使わないノースウェストに乗ったのだが、マディソンの空港のセキュリティで「お前さんは航空会社に選ばれたから」と増量のセキュリティチェックを受ける羽目になる。
ボディチェックの他、荷物を開けて中を円形の白い布か紙みたいなもので拭って機械にかけていた。炭疽菌辺りだろうか。ドラッグかも知れない。
後で見たら預けたスーツケースも開けられた模様。
(当然)ヤバいものは持っていなかったので別段トラブルにはならなかったのだが(*1)、多分法規制で何人かに一人についてそうしたチェックをすることを要求されているのだろうが、初見の客を指名するとはノースウェストも意地が悪い。
あ、逆か?マイレージ口座持ちの得意客に迷惑をかけないために一見さんを人身御供にしたのか?


ミネアポリスで乗り継ぎだったのだが、日本語の表記が目に入って脱力。
他の言語はなく、日本語だけ併記。
ミネアポリス空港・看板
ノースウェストが日本市場を重視しているということかも知れないが。


宿にチェックイン後、微妙に時間があったので街に出る。
サンフランシスコ市庁舎 サンフランシスコ・オバマの事務所
サンフランシスコ市庁舎を臨む。 オバマの事務所を発見。
ホテルと旗 「つづく」
旗、だいぶボロくなってるんだからもうやめろよ。 「つづく」って見えるよね?
楽しい。
よく考えるとサンフランシスコのダウンタウンをちゃんと歩いたことがなかったかも知れない。大体バークレーに用事があることが多かったし。今回はU.C. Hastingsに用事があったので。
えちぃ興業をやっている舞台が通りにでーんと看板を出している辺り、サンフランシスコ/カリフォルニアの「何でもアリ」感が感じられる…ってススキノも同じか(爆)

でどこを目的地にしたかというと、自分的にはとりあえず美術館だよね、とサンフランシスコ近代美術館へ。
SFMoMA 公民権運動のモニュメント
SFMoMA・正面 その前にある公園の中の
公民権運動のモニュメント、らしい
基本、企画展だけなのね。準備中の区画が多かった。
常設展(?)の"Matisse and Beyond"を観ると、マティスというのは近代と現代型ポップアートの接点にあったのかいな、という気がする。で、後者の延長上に現在の萌え絵なんかも位置付けられるのではないかと。…あ゛、それを実践しているのが村上隆かw

現代のアーティストの新作で面白いのがあった。何と説明したらいいのか難しいのだが。本物を観てくれ…って11月4日で終わりか。花のカーテンとか。
リンク先の写真にも出ている、ワイヤーの垂れ下がったものを何本も組み合わせて籠上に仕立てた作品も面白い。大した空間認識能力だなぁと思う一方で、大きさといい、ターゲットが中に入ると締め上がってミンチにしちゃうんだよ、とかRPGのトラップのようなものを連想する(笑)


サンフランシスコに来たのだからついでに、と紀伊國屋書店に寄る。
宿との関係で公共交通機関的にはビミョーな位置だったので、ええぃ歩いてしまえと歩き出す。
…で、サンフランシスコが坂の街であったことを思い出させられて後悔する(汗) つーか、辿り着いてみればJapantownってほぼ丘のてっぺんじゃん。
教会? バナーが出ていてJapan Townの地区に入ってきたことが分かる
丘の真てっぺんは教会(?) バナーが出ていてJapan Townの地区に入ってきたことが分かる
カブキホテル
「カブキ・ホテル」なるものを発見
ネタのためにここに泊まるんだった!
"Aki Matsuri"があるらしい
五重塔(?) 城
この五重塔のパチもん感が何ともw そして中はこうだ。
マン喫 ちゅるやさん
マン喫を発見して脱力。 おまけに扉にはちゅるやさんだし。

…で、ついコミックスを数冊買ってしまう。先月マンガ分は補充したばかりだというのに。『天上天下』19巻とか、日本に帰ってからにしようと明示的に決断したはずのやつをつい買っちゃってたりするし(汗)(*2)
やおい本 札幌屋
壁の一面はやおい本で埋め尽くされているw(*3)

Japantown内に札幌屋なる食堂を発見したので、話のネタに突入を敢行する。やっぱ味噌ラーメンかいな。
…確かにネタであったorz


で、何しにサンフランシスコに来たかというと、
【2008/10/25】写真追加

【関連】

2M - アメリカ法観察ノート
popular constitutionと「教育」 - アメリカ法観察ノート
23:43  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.10.01 (Wed)

paper workな一日

昨日より急に冷え込んだ。
一昨日までは夏のような格好をしていた道行く人々(メインは学生と思しき若者)が、12時間の差で突然冬のように着込んでいる。

無事、アパートのapplicationが受理される。
現地に赴いて正式にleaseにサインする。
ようやっと住処を確保。
未だ家具は入っていないので数日間は床に寝ることになるが。カーペットはあるだけマシである。

午後は大学のキャンパスへ戻って、まずは健康保険を買いに。
成田でゲートの外に出ずに乗り継いでしまったので保険会社の窓口での手続ができず焦ったのだが、こうして結局こちらの大学で提供している保険がmandatoryであったので、怪我の功名である。
が、イミグレの書類がないと手続きできないという。
(だだっ広い)キャンパス内の建物の位置関係で先に保健センターに寄ったのだが、そういうことなので後回しにしていた人事のオフィスへ。
が、まだ書類はできていないという。
今日の手続は諦めてLSの建物へ行って打ち合わせをしていたら、彼女の所へ「イミグレの書類できた」とメールが入る。先方を出た直後にできたタイミング。間が悪い。
改めて書類を拾い、戻って保険を買う。6ヶ月で1000ドル強、たけぇ。1ヶ月当たり2万円弱。自分は基本的に医者にかからない人間なのでまず元は取れない。

とpaper workで一日が終わる。
本案の仕事が全然進んでいないなぁ。
22:26  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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