芸術活動と政治:植民地インドの場合2008-07-13 Sun 23:45
暑さからの今週の避難先はフィラデルフィア美術館。
や、書かなきゃいけない原稿があることは分かっているのですが…だからこそ首が回らなくなる前に行っておきたいというか…金曜日のリベンジというか…(汗) 何だかぞろぞろ人が固まって移動しているからガイド付きツアーかと思ったら、一旦出ろとの警備員の指示。アラームが鳴ったとか。 でも反対側のwingは規制なし。 何の予備知識もなしに観たのだが、20世紀前半のインドの画家Nandalal Boseの特別展が面白かった。 1883年生まれで本格的に活動を開始したのが20世紀初頭。イギリスによる植民地支配下のインドで、絵画を含む伝統的な文化が衰退しているとして復興運動に携わり、その代表的な芸術家となり、後進の育成にも力を入れた。 画題はヒンドゥー教の神話や自然の生き物が多い。西洋式リアリズムへの対抗としてのspiritualityを強調したとのことだが、特に後者の画題についてはむしろ写実的との印象も受けた。これを「リアリズム」との対抗に位置付けるというのは、analytical/anatomicalな態度に対する、東洋思想的holisticなアプローチ、ということか。 手法の開拓に当たっては東アジア、特に日本の美術の影響も受けたとされており、特に晩年は"Sumi-e period"として知られるとのこと。それ以前の作品も素人目に観て、水墨画のみならず浮世絵その他日本画の影響が感じられた。 インドの独立運動には日本からの関与も指摘されるが、それと関係あるのだろうか? タゴールやガンディーとも親交があったということで、「過度に政治的にならないようにしつつ」ガンディーの思想の普及にも寄与したとのこと。 |
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