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2008.02.29 (Fri)

引越しました

というわけでDTIブログから引っ越してきました。
一応、3月1日がメドだったので、これから整備していきますが、とにかくデータを転送して開店だけしておこうということで。

はてなダイアリーかFC2かの2つにまではすぐに絞り込んだのですが、そこから先が難しい。
FC2はサービスとしてはプレーンなのでDTIブログからの移行も同様の状態を再現するのも簡単。
他方ではてなの独自サービスも魅力的。
なのではてなでどこまでできるか試していたのだけれども、結局はてな記法とHTML記法とのコンフリクトが解消し切れなかった(*1)ので、プレーンなFC2にした次第。
というか、最初に開設する際に最後まで残ったのがFC2とDTIだったんだよね。最初からFC2にしとけば良かった(汗)

未整備な点も多いですが、概観の整備も個々の記事の整形も追々やっていきます。
こちらのブログデータ転送ツールを利用したのだけれども、細かいところで齟齬はぬぐえないので。
このツールではコメントは転送できないので、コメントはコピペです。
トラックバックも送り直させていただいていますので、よろしくお願いします。

DTI→FC2で「ブログ引越し」を使う際の問題点/tip:
・転送時、FC2側のタイムゾーン設定はグリニッジ標準時(±0)に設定しておくのが吉。
・カテゴリ情報は転送できない模様。


旧ブログも更新は停止しますがしばらくは残しておきます。

それでは改めてよろしくお願いします。
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18:57  |  未分類  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.26 (Tue)

時差ボケ

今度の週末に東京である会合の原案作成作業をやっていなかったのに気付く。
会合自体は出られない分、原案作成作業は手伝いますと言って資料を送ってもらったのに、落としてしまうのは申し訳ない。
なので慌てて作業する。ブログの引越し作業をしている場合ではない。

時差を睨んで仕事をするのは日本にいた時と一緒だが、日本時間だと半日ボーナスがあるのが、こちら時間だと実質一日短くなってしまうので気を遣う。
12:19  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.25 (Mon)

試験順延

おやや。
本当に日本は今冬、雪が多いみたいですね。
Matimulog: exam:雪害につき北大入試は一日順延
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2008/02/exam_bf2c.html
07:27  |  札幌  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.23 (Sat)

引越し開始

気候の変化が激しい。
最高気温が16度(C)の翌日が零下だったり。昨日は本格的に雪。
まあ、闇季の次、聖祝季の前には嵐季があるということか。

ブログの引越し作業を具体的に開始する。
引越し先の物件を物色するところからだが…サービスによってデータ形式に食い違いが出てくるのは厄介。特定のサービスに依存するデータはあまりよくない。
どういうやり方でエントリを整理するのか、という観点からは、ブログに対する思想も問われる。
18:47  |  未分類  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.21 (Thu)

法律家の能力

私の受入教員であるF教授の日本法の授業、今日のトピックはロースクール制度の導入を中心とした、法学教育とリーガル・サービス・マーケットの話。
私も渦の端のほうに巻き込まれていないわけではないので、コメンテーターのような形で顔を出す。

具体的な数字があったほうがイメージが掴みやすいよね、ということで、昨夜は法務省のサイトから引っ張ってきた新司法試験の結果のデータを英語化して並べ替えるとかしていたのだが、今日になって担当学生の提示した質問(*1)がとてもphilosophicalで「ヤラレタ」感。
ごめんなさい、そういうことは日本でも考えてないんです。や、極めて抽象的なレベルの議論はあるんだけれど、抽象度が高すぎて具体的な指針になってないし、何をどの程度まですれば目標に到達したと言えるのかの落とし込みができていない、まま現場は肩で息をしている感じ。

外から距離を取って見たほうがいろいろ見えてくるよな、ということを見られる側として改めて感じた次第。


木曜の夕方は憲法理論のゼミに出ている。
今日はElyのプロセス理論…のはずだったのだが、「いったい(Carolene Products footnote 4に言う)"discrete and insular minorities"って誰よ」という話から、後半は選挙話になってしまった(笑)
「憲法理論を提示する目的は、Brownを正当化して、後はRoe v. Wadeを正当化するか否定するかだ」って、ミもフタもないなぁ。まぁそうだけど(爆)


昨日の連邦最高裁は専占絡みの重要判決を連発してくれた模様。まだ読んでないけど。

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

22:36  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.20 (Wed)

自戒

911事件の数週間後に、その時点で明らかになっている情報を整理する趣旨の研究会に出た。

911事件は、アメリカの(外交)政策の問題点を浮き彫りにするものだったかも知れない。だが、事件から数週間後というその時点において、今はそのような批判をすべきではない、そのように、報告者であった、ロンドン滞在中に目の前でIRAの爆弾が爆発したこともある国際政治の先生はコメントした。
「まだ血が乾いていない」と。

それ以来、社会の問題を語るに、戒めとしている。

テーマ : 海外ニュース - ジャンル : ニュース

01:47  |  日本社会  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.20 (Wed)

大きな物語

ちょっと距離を置いて眺めてみると感じることというものはあって。

「大きな物語」が終焉したと言われて久しい。
後はinsularな小さな物語が多数立ち現れるだけだと。

本当か?おい。
日本からやって来るニュース(*1)は、常に一つの話題一色。
それが5日周期くらいで入れ替わる。
岩国市はどこへ行った?ギョーザは?大阪府知事は?道路特定財源は?肝炎は?防衛事務次官は?

これらがそれぞれ「小さな物語」なのか?
皆が同じ話題を語ってしまうという構造自体が、一つの「大きな物語」ではないのか?

テーマ : 社会ニュース - ジャンル : ニュース

01:39  |  日本社会  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.17 (Sun)

うむむ

ブログの調子がイマイチ。
特にTBがうまくいかない。通ったり通らなかったりする。以前指摘された際にはサービス通しの相性の問題もあるし、一筋縄ではいかないなと思ったのだが、その後も不安定。自分で自分の記事にTB送れないってどういうことだ?

なので、引越しを検討中。
こちらに来てから諸々の作業をWeb上でできるようにあちこちのWebサービスの登録してしまっているので、無駄に選択肢が多い(笑)
はてな村は魅力的なのだが(注が打てるし)、住民の方が優しく迎えてくれるか、ちょっと怖いな…(笑)
23:38  |  未分類  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.16 (Sat)

第8修正シンポ

第8修正〈残酷で異常な刑罰の禁止〉に関するシンポに出る。
理論系の学者のみならず、実際にそのような訴訟を追行している人物(大学・大学外双方、大学外も政府・非政府双方)による実際の事件の状況の報告というのもあって、両者の架橋という趣向らしい。
非死刑の量刑(≒拘禁刑の刑期)、死刑、刑務所の環境に関する3セッション=パネルが中心。

全体として、やはりこの種のトピックを自らのテーマとしている人は熱いな、との印象を持つ。

印象に残った話題・主張:
・刑事の領域(事件/訴訟)は貧困の問題と密接に絡んでいる。
・刑事の領域は人種の問題と密接に絡んでいる。
「公民権運動が改革しなかった唯一の領域が刑事司法だ。」
「交通違反やある種のドラッグがそうであるように、白人の違反者の多い行為に対しては刑が軽くなる方向で法改正され、非犯罪化されることもある。別の種類のドラッグのように、違反者が黒人に偏る行為に対しては刑が重くなる方向で法改正される。」

・受刑者数300万(!) 人口の1%越えてるじゃん、と思った。(*1)

・アメリカの刑事事件の大部分は答弁取引(plea bargaining)で処理されている。
(一部のhigh-profile事件はともかく、)日常事件における弁護人の質はかなり悪い可能性がある。(→ineffective assistance claim)

・死刑事件は刑事犯のほんの一部だが、マスコミ等の注目も集まるから、刑事司法全体の改革の突破口とはなる。
・被拘禁者が異議を申し立てる場合、〈無実〉に焦点を当てると(マスコミ対策も含めて)効果的であるが、やはり有罪という被拘禁者が異議を申し立てる(死刑は重すぎる、刑務所の条件が悪いetc.)のがうまくいき難くなるアイロニーがある。

・超大部屋だが、超大人数が詰め込まれていて見通しも効かない、そこを通るだけでいつレイプされるか分からない(!)拘禁施設。
・その一方で、たった一人で外界との連絡も立たれる重拘禁(supermax)施設で、精神を病む可能性。


それぞれ別のパネルで話されていたので話題にならなかったが、組み合わせるとダークな論点の存在に気付いてしまった。
・拘禁施設での医療の提供が不十分だとの、拘禁環境をめぐる訴訟。(結構多い。)
・他方で、死刑の代替としての、あるいは死刑に加えての、仮釈放なき(真の)終身刑の存在。
仮釈放なき終身刑=死ぬまで刑務所ということだが、そのような受刑者に対して与えられる(べき)医療とはどのようなものであろうか。医療サービスを与えるとは刑期を引き伸ばすことであり、与えないとは病苦を放置することを意味する。
河北新報ニュース 服役中の自死権認めず 仙台地裁、受刑者の請求棄却 http://www.kahoku.co.jp/news/2008/02/20080216t13026.htm

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

19:55  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.14 (Thu)

親子と宗教(とADR)

Religion Joins Custody Cases, to Judges’ Unease - New York Times
By NEELA BANERJEE
Published: February 13, 2008
http://www.nytimes.com/2008/02/13/us/13custody.html?_r=1&th&emc=th&oref=slogin
宗教(教育)に関する見解が、(離婚後の)子の親権/監護権をめぐる紛争の焦点になっている、という報告。
政教分離の絡みがあるから裁判所もおいそれと手が出せないし、と。

アメリカ法とアメリカ社会という話になるとすぐに宗教の問題にぶち当たるのだが;
家族法の専門家と憲法の専門家では見え方が全然違っていて、それぞれ片面からしか問題が見えないような気がする。
のでメモしておく。


対策として、裁判外での紛争解決の強調、具体的には調停の義務付けを採用する州も増えているとのこと。

ここら辺は日本法でも調停前置主義が採られている(家事審判法18条)のと一緒だが、この種の解決の採用に日本法が影響したかは分からない。
かつては、対立を先鋭化させずに紛争を解決する回路としてADRがアメリカでも称揚され、その際に日本法も参照されたこともある。日本がまだ元気だった1980年代~90年代前半頃。空白の15年の後もそうであろうか。

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

01:44  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.14 (Thu)

不適切な関係

あまり上品ではない話題。以下18禁。

テーマ : 中朝韓ニュース - ジャンル : ニュース

01:31  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.13 (Wed)

富士山麓ゴジラ啼く

日本の怪獣映画を観るというのは授業の一環なので、毎週やっている。先々週が『モスラ』、先週はキングギドラ(『三大怪獣 地球最大の決戦』)で、今週はヘドラだった。
『ゴジラ対ヘドラ』
  • 『ゴジラ対ヘドラ』
  • 坂野義光(監督)
  • 1971年・日
(詳しい人はとうの昔に気付いている知見だろうが、)怪獣映画の怪獣というのは神道で言うところの〈神〉なのだな、と思う。
〈怪獣が世界の一部である〉という世界観の下、ヘドラの被害状況を報じるニュースの場面、あたかも自然災害の被害か何かのように淡々と報じている。
自然災害=〈あらぶるかみ〉なのだな、と。(*2)
そう考えると、〈ゴジラ〉自体がそうであるように、人には制御し難くも、時には厄災をもたらし、時には人の益となるという二面性も素直に理解できる。
『ゴジラ対ヘドラ』の冒頭で男の子がゴジラの人形に親しむというのも、テレパシー≒神託(!?)を得る、というのもすっきり位置付けることができる。

集会の若者たち(*1)がヘドラに松明を投げつけるシーン、絶対に火炎瓶のアナロジーだよなぁ(笑)

テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル : 映画

23:28  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.13 (Wed)

著名弁護士の末路

Lerach Gets Two Years In Prison for Kickbacks - washingtonpost.com
Prominent Plaintiff Lawyer Loses Appeals for Leniency
By Carrie Johnson
Washington Post Staff Writer
Tuesday, February 12, 2008
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/11/AR2008021101454.html?wpisrc=newsletter
証券クラスアクションの著名な原告側弁護士が、訴訟をコントロールするために原告をいわば“雇った”ことに対して刑事罰が確定。

商法学者だともっぱら法理を見るが、アメリカにおける証券訴訟(インサイダー取引を含む)の生理/病理を把握するためにはここら辺も押さえておきたい。「だから規制すべきだ」には直結しないにせよ。誰か整理してって、誰がやるんだ?--英米法研究者かorz

【参考】
ズボン訴訟
続報。最後の一人も有罪答弁。
High-Profile Trial Lawyer Agrees to Guilty Plea - New York Times
By JONATHAN D. GLATER
Published: March 21, 2008
http://www.nytimes.com/2008/03/21/business/21legal.html?th&emc=th
【2008/03/22/ 00:51追記】
Big Penalty Set for Law Firm, but Not a Trial - NYTimes.com
By JONATHAN D. GLATER
Published: June 17, 2008
"Several Republican lawmakers have cited Mr. Lerach's claim that misconduct was widespread as cause for concern and have called for further investigation.
"The Milberg Weiss scandal has revealed a clear and present threat to our nation's prosperity," Representatives John A. Boehner, Republican of Ohio, and Lamar Smith, Republican of Texas, wrote in a letter to the Democratic chairman of the House Judiciary Committee, John Conyers Jr. of Michigan, in May."
http://www.nytimes.com/2008/06/17/business/17legal.html?_r=1&th&emc=th&oref=slogin
事務所自体も白旗。
これで終わりか。もっと大きな動きの始まりに過ぎないのか。
【2008/06/18 1:08追記】

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

01:26  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.12 (Tue)

外は冬の雨 まだやまぬ

日曜日の強風で空気が入れ替わったのか、週明けから冷え込んでいる。
今朝は雪だった。午後中、屋根が煩かったので雨に変わったと思っていたら、帰る時には積もっていた。みぞれ混じりの雨、辺りだったらしい。
ドロドロの水が溜まっている箇所と、路面が凍った上に濡れている箇所があって歩き難いことこの上ない。(偶々北海道仕様の靴だったが、それでもかなり滑った。)
未だ雨音がしているが、明日の朝はどうなっていることか。
23:06  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.10 (Sun)

雪希まつり

今日は一日中強風が吹いていて、篭る。

そうか、札幌は雪祭りだったのか。

何か日本はかなり寒いみたいで、東京の人からメールはどれも「雪~(>_<)」という書き出しから始まる。
や、札幌基準だと東京の雪は誤差の範囲内ですから(笑) メジャーな街の中では降雪量は世界的に見てもトップクラスだろう。

で、その覚悟を以って渡米してきたので、さほど冷え込まない当地の気候にはやや肩透かし気味。
以前に滞在していたのがChicago the Windy Cityだったというのもある。
19:48  |  札幌  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.09 (Sat)

死刑:電気椅子

Electrocution Is Banned in Last State to Rely on It - New York Times
By ADAM LIPTAK
Published: February 9, 2008
http://www.nytimes.com/2008/02/09/us/09penalty.html?_r=1&th&emc=th&oref=slogin
Court: Nebraska Electric Chair Not Legal - washingtonpost.com
By NATE JENKINS
The Associated Press
Saturday, February 9, 2008
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/09/AR2008020900665.html?wpisrc=newsletter
ネブラスカ州最高裁が、電気椅子による死刑執行を、「残虐で異常な刑罰」として州憲法違反と判断。
現在、ネブラスカは電気椅子を採用する唯一の州ではないが、ネブラスカでは電気椅子しか採用されていない。(他の州では他の執行手段が選択できる。)本件は死刑制度それ自体の合憲性は争われておらず、本件死刑判決も有効だとされているが、他の執行手段がない故に事実上、ネブラスカでは死刑を執行できなくなった。

一昔前のアメリカ映画で、死刑執行シーンとなると電気椅子だったわけだが、それも歴史上の描写になりつつあるのかも知れない。

判決文はこちら:
State v. Mata, 275 Neb. 1, _N.E.2d_ (Neb. Feb. 8, 2008) (No. S-05-1268)
available at http://www.supremecourt.ne.gov/opinions/2008/february/feb8/s05-1268.pdf
流石に判決文全文は読んでないが、外電報道の内容を判決文該当箇所で裏取るだけでも、日本語報道は間違いだらけだと分かる。
朝日は情報量少ないが致命的な間違いはない。
NIKKEI NET(日経ネット):社会ニュース?内外の事件・事故や社会問題から話題のニュースまで
「電気いすの死刑「残虐で違憲」・米ネブラスカ州最高裁
 【ニューヨーク=中前博之】…憲法が禁じる「残虐で異常な刑罰」にあたるとして違憲判決を下した。…同判決を受け、薬物注入など別の方法への切り替えを迫られる。
 …残虐な刑罰を禁じた合衆国憲法修正第8条に違反するとした。」
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080209AT1G0900Q09022008.html
死刑執行:「電気椅子は残酷」と違憲判断 米ネブラスカ州 - 毎日jp(毎日新聞)
「【ワシントン和田浩明】米中西部ネブラスカ州の最高裁は…米憲法が禁ずる「残酷で異常な処罰」にあたるとの判決を下した。州当局が別の方式を導入するまで、実質的に死刑執行が凍結される。…
 …米国や同州の憲法の規定に違反するとの判断を下した。」
http://mainichi.jp/select/world/america/news/20080209k0000e030039000c.html
日経は明らかに誤り。毎日はごまかし気味に書いているけれども(「米憲法」って何?)やはり間違い。
本件は明示的にネブラスカ州憲法に依拠して判断されている(判決文33頁)。連邦憲法修正8条とネブラスカ州憲法の該当条文とは同一の文言が使われているが、法規範としては全く別個。連邦憲法に依拠した判断ではないことも明示的に判示されている。
ついでに言えば憲法判断の性質上、連邦憲法に依拠して連邦裁判所でこの判断が覆ることもない。
時事ドットコム:指定記事
「【ワシントン9日時事】米中西部ネブラスカ州最高裁は…州議会に対し、別の執行手段を規定するよう命じた。」
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%cd%a5%d6%a5%e9%a5%b9%a5%ab&k=200802/2008020900211
命じていません。事実上、新たな体制を整備しなければ執行できないということはあるが、「別の執行手段を定めよ」との命令を発したわけではない。外電によれば、州議会で死刑廃止法案が検討されたこともあるようで、他の執行方法を定める法案が素直に通るとは考えられないとのこと。

読売が、そもそも報じていない、というのも興味深い(笑)

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

15:58  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.07 (Thu)

カッペの契約法

石橋を叩いても渡らない自分は、日教組の教研集会をプリンスホテルが蹴っ飛ばした話題を今頃になって書く。
先週のパウエルの二重契約に続き、契約法の教材として民法の先生が泣いて喜びそうな事例だ…とは言えパウエルの事例は実際には二重契約ではないのでしたか。


ブロガーさんのリアクションでは、Dan Kogai氏がプリンスホテルを「カッペ」と評しているのが比較契約法の観点から興味深かった。
404 Blog Not Found:グランドプリンスホテル新高輪はカッペ、日教組はカッテ
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50995853.html

比較契約法のイロハのイだが、大陸法系契約法では契約上の債務の履行強制が認められるのに対し、英米法系契約法では債務不履行の場合も損害賠償のみでカタを付けるのが原則で、履行強制は例外的な場合にのみ認められる。
この点は様々な説明の仕方が可能だが、一つの説明として、市場経済の発展度合いで説明する仕方がある。
市場が十分に発達していると、その中のプレイヤーから見れば次から次へとビジネスの機会が巡ってくるわけで、だとすればその中をサーフィンでもするように波に乗っていくのが「らしい」行動となり、後は損害だけをお金で清算すればいいか、ということになる(*1)
他方、市場経済が十分に発達していない、前近代とまではいかないが半近代程度だと、アテにしていた供給者が債務不履行をやらかすと代替財の供給者が見つかり難いから、履行自体を法的にも確保してもらわないと困る、ということになる。(*2)

そういう評価軸からすると、プリンスホテル側の行動様式は「田舎者じみている」どころか、契約を破ってでも市場経済の波に乗っていこうという“都会的”なものだとも言えそうだ。(*3)(*4)


さて、Dan Kogai氏は代替プランを用意していなかった日教組の対応もネガティヴに評価するわけだが、ビジネスマンとして極めて冷徹な(その意義については後述)評価としてリスペクトしつつ、そこまで日教組に(あるいは同様の状況に置かれた他のプレイヤー(ビジネス含む))に要求するのは酷かと思う。
この点は、何故国家は契約法を用意するのか、という論点にも絡む。

日本契約法は田舎モノの法律なので(笑)、履行強制原則主義を採用している(民法414条)(*5)
すなわち債務不履行があれば裁判所は「履行しろ」と命じることができる(*6)
だとすれば、債権者当事者からすれば、債務者が債務を履行しなかったとしても国家権力によって強制的に履行させることができることをアテにして行動してよいはずであって(*7)、日教組は実際にそうした、だけだと評価できる。

国家が契約法を用意するのは、それによって諸々の取引活動--引いては経済活動・社会活動一般--を促進しようとするためだと言える。
前述の通り具体的なデザインには様々なものがあり得るが、いずれにせよ「契約違反があればこのような国家的サンクションを提供します。だからぜひ安心して契約関係=取引関係に入ってくださいね」と言っているわけである。

だが今回、日本国のなしたこのサービス提供の予告は実現されなかった。
裁判所の決定というのは単に「こちらに正義がある」と状態を申し述べるものではない。「だからかかる状態が実現されねばならない」という権力発動の宣言である。

本件の問題のコアは、裁判所のlegitimateな決定が下されたにもかかわらず、それが実現されなかった、という点にある。
これは法の支配の根幹に係わる。もっと言えば、司法権は国家の統治権能の一部である以上、日本国の統治権が貫徹されなかったということであって、国家体制の危機、国体の危機である。
法の支配がよく(良く/善く)浸透して確立している社会であれば、裁判所の命令を、よき(良き/善き)市民は尊重し、自発的に従うものであろう--たとえその決定が、自らの主張を容れるものでなかったとしても、その主張を申し述べ、相手方の主張に反論する機会を十分に与えられる等のdue processに適ったものであるのであれば。

だが、本件ではかかる自発的遵守はなかった。

だとすれば、日本国としてはそのような事態を看過してはならないはずで、国家の機能を特徴付けるところの暴力装置を動員して、裁判所の決定に従わせしめ、法の支配を貫徹すべきところであった。(*8)

以上のような意味で、本件は根底的な意味で憲法体制が動揺した事例だと、自分としては受け止めている。そしてそういう視点から見ると、Dan Kogai氏による"Plan B"の奨励は、日本国の権威がアテにならないとしても、そういう状況を(も)念頭に置くべきだ、という、冷徹なビジネスマンの態度である。

無知を晒してるっぽいので追記。アクセスできる資料が限られてるので許して(汗)
裁判所は強制的に従わせしめる手段を持っていないのか。
ざっと条文を眺めるところでは民事保全法52条→民事執行法172条、程度か?法律に規定のない権力を発動するとすれば、そのほうがよっぽど法の支配の危機である。裁判所がデフォルトで有している権能はアメリカのほうが日本(その他大陸法諸国)よりよほど大きい、というのは確かに押さえなければいけないポイントだが、それ自体一つの大きなテーマなのでここでは置いておく。
いずれにせよ、裁判所の命令に(十分な)強制力が付与されていないとすれば憲法体制としては脆弱性を抱えていると言わざるを得ず、全体の論旨は変わらない。
[2008/02/08 20:30追記]



さて、最早履行期が過ぎてしまったので、日本法の下においても損害賠償で決着を付けるしかないのだが…本件の損害って何だろう?というのはある。
履行利益の賠償なのだが、本件の履行利益って何だろう、と。
ビジネス関係であればその取引から挙げることを期待していた利益、と定式化してあとは立証の問題に放り込めそうだけれども、本件の「集会を開けていたであれば得たであろう利益」というのはちょっと思いつかない。(*9)
判例があるのかも知れないけれどもあいにく調査できる状況にないので、とりあえず疑問だけ書き散らしておく。

個々の参加者の旅費等は一見損害のように見えるが、個々の参加者とプリンスホテルとは契約関係にない。(*10)
請求するとすれば不法行為で請求を立てるか、あるいは何らかの形で日教組のほうにこの旅費等のコストを帰属させてそれを債務不履行による損害として構成する、といったあたりか。

その後、ホテル側による個々の参加者に対する宿泊拒否も明らかとなった。
[2003/03/02 20:50追記]


なので、損害賠償で決着を付けるとしても賠償額はあまり高くなりそうにない。
それだけに、実力を行使してでも履行を強制しなかったことの意味がより深刻なもののように思える。

テーマ : 法律全般 - ジャンル : 政治・経済

00:12  |  アメリカ法  |  TB(2)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.06 (Wed)

スーパー・チューズデー

スーパー・チューズデーでした。
学生がラウンジで、大画面でTVのニュース番組を流しながら飲み食いする集まりをしていた、らしい。準備していた脇を通っただけで出かけなければならなかった(*1)のでメインの場面は見ていないが。

共和党は、まぁ妥当な線でしょう。
民主党は決着つかずということですが、これってどうなのだろうと。潰し合いが続くように見えると本選挙で不利になったりしないのだろうか。(まぁ候補者も党として本選挙を睨んだ振る舞いに切り替えつつあるみたいだが。)でもまぁ、普通に考えるとメディア・カバレッジが多いほうが有利だから、決着がつかなかったのはやはり民主党有利なのかいな。(*2)

今回は各州が自らの影響力を高めようと予備選挙を前倒して昨日に集中したわけだが(*3)、これで決着がつかなかったということで、むしろ決定力は今後に残った州に移った、と。
前倒した州、涙目(笑)

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

23:46  |  アメリカ法  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.03 (Sun)

脱稿

脱稿。ちなみに締切は1月末orz
しかも、連載の1回目だから、懸案を先送りしただけとも言うo...rz

日本では節分だったのか。
そういえば、こちらでも"Chinese New Year"とか言って学食で特別メニュー企画をやっていたかも。
23:08  |  身辺雑記  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2008.02.03 (Sun)

punitive damages

punitive damages
〔名詞句〕
《法》 「懲罰的賠償」

法律英語で"damages"は「損害賠償」だから、普通に訳せば「懲罰的損害賠償」だし、実際そうしている文献も多い。
しかし、昔、実損害が填補されていることを前提にそれを超えて支払を命じるのが"punitive damages"なのだから、「懲罰的損害賠償」は語義矛盾だ、という趣旨の文献を読んで、それ以来自分的には「懲罰的賠償」で統一して使っている。(他人の訳語にメクジラ立てることはしないけど。)

テーマ : 法律全般 - ジャンル : 政治・経済

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2008.02.01 (Fri)

雨音 2月雨

一日、かなり激しい雨。

2月になったが雨が降るくらい暖かい <基準がぶれている(笑)
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2008.02.01 (Fri)

党派的選挙による裁判官選任

N.Y. State Bd. of Elections v. Lopez Torres, 128 S. Ct. 791 (2003)
available at http://www.supremecourtus.gov/opinions/07pdf/06-766.pdf
ニューヨーク州のSupreme Court…という名前の一般的管轄権を持つ第一審裁判所(要するに日本の地裁相当)(*1)の裁判官は党派的選挙で選ばれる。
他のルートもあるのだが、実質的に政党の候補に選ばれないと厳しい。が、地域の党のエラい人のお眼鏡にかなわないと候補になれない。(*2)
候補に選ばれなかった人が、この制度は彼女の第一修正の権利を侵害している、と連邦裁判所に出訴したのだが、9:0で撃墜(*3)

第1修正/freedom to associateの事件として読むか、裁判官の選任に関する事件として読むかによって読み方が変わってくるだろう。
前者については、ざっと読む限り、法律論としては原告の筋悪いなぁと思うので結論的には「そりゃそうだ」という感じ。
もっとも地裁・第2巡回区では原告が勝っているので細かく分析する必要はあるのかも知れないが、さしあたっては第1修正の判例法としてはあまり重要ではないのかなという印象。
政治学の政党論では、アメリカの二大政党制も制度的サポートがなければ生き残れないみたいな議論があるので、そういう「制度的サポート」の一例としての価値はあるかも知れない。

むしろ、裁判官の選任を党派的選挙によって行うことはどうなのか、という観点から、Stevens同意意見、Kennedy結果同意意見を読んでニヤリとする、というのが正しい読み方なのだろう。
Justices Uphold New York’s Judge System - New York Times
By LINDA GREENHOUSE Published: January 17, 2008
http://www.nytimes.com/2008/01/17/nyregion/17scotus.html?_r=1&ex=1201237200&en=53fc4de85aa2aa75&ei=5070&emc=eta1&oref=slogin
Court Lets 'Party Boss' Law Stand, Reluctantly - washingtonpost.com
By Robert Barnes
Washington Post Staff Writer
Thursday, January 17, 2008
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/01/16/AR2008011603669.html?referrer=emailarticle

テーマ : アメリカ合衆国 - ジャンル : 政治・経済

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